施設長ブログ

福井ARC施設長が思ったこと、感じたことなど自由に綴っています

個人の見解

依存症からの回復支援をしている私と、依存症者に対する世間一般の考えとの

ギャップを少しお話ししてから、後日 このブログのページで

私の 依存症に対する考え方 回復に対しての考え方 等を 順を追って

綴ってゆきたいと思っています。

 そこで 理解しておいていただきたいのは、それらの見解は私個人のものであって

 「なにかを代表しているものでは無い」 ということです。

一例を話させていただきます。

テレビ番組で 警察24時といったものが 年末などによく放映されるのですが

こういったかたちです。

 

怪しげな、挙動不審な人が町を歩いています。ベテラン警察官は、何かを感じ取って

すぐに職務質問を開始して、誘導し 白い粉の入った袋を見つけます。

検査の末 青色に変色した試薬を確認させ 現行犯で逮捕となり 彼を乗せたパトカーが走り去って行き、めでたしめでたし、となるのです。

 

この一般的な結末で良いのでしょうか。

青色試薬まではこれで良いのですが、そのあとは私の考えと違います。

そのあとの警察官の対応として、私が望むのは

「あ、たいへんだ、覚せい剤だ、という事は、この人は依存症者かもしれない。

 早く救急車を手配して解毒してもらわなければ。」

そして彼を乗せた救急車は走り去って行くのでした。

めでたし、めでたし  であって欲しいのです。

犯罪を罰するのが先か、治療が先かを考える以前に、治療という概念が全くない

このストーリー、これは納得できません。

このように

世間の考えと私の考えには開きがあるかもしれない、ですから

これからも、私の記すことは、あくまで個人の見解だと思っておいてください。