主人公
主人公は、小説・事件・劇の中心人物です。
アディクション関連の活動には、自助グループをはじめ、セミナーや講座などの勉強会があります。活動が変わると、活動の中の主人公も変わります。
主人公はだあれ。
☆自助グループのうち AA NA GA アラノン ナラノン ギャマノン等 での
主人公は、そこにおられる当事者全員です。
アディクト(依存症者)本人の集まりは、アディクトが主人公。
家族の集まりは、アディクトの家族の方や友人が主人公。
☆フォーラムやオープンスピーカーズミーティングでは
発言者、司会者やパネラーが主役。
☆セミナーやアディクション講座や認知行動療法等のお勉強会では先生が主役。
お気付きでしょうか?
それぞれの主人公は、「困っている人がいたら助けたい」と心から思っている一人一人のことです。
では 福井ARCでは誰が主人公なのでしょうか。
福井ARCの活動の幹になる2つの活動について、主人公を考えてみましょう。
1.毎日繰り返される ミーティング
アディクト本人が行うミーティングがあります。その種類には、テーマミーティング、ステップミーティング、リビングソーバミーティング等々があります。
AAやNAやGAミーティングと同じです。
司会も、みんなで代わってやりましょう。
ただARCの皆はほとんど初心者ですので、ミーティングの最中に修正が入ることは有ります。
平等であることと、アディクションを論じていること、この2つの話題から大きくそれた時、ミーティングは軌道修正されます。それ以外は自由です。
ミーティングでは自分の問題、それもアディクションを中心とした話をしましょう。
一人一人は無力ですが、ミーティングの中で ハイアーパワー(※1)という
我々を回復へと導くための強い力が働きます。
経験と力と希望を分かち合って、皆に共通する問題を、一人一人が解決できるようにお互い助け合います。セルフヘルプ 自助です。皆と分かち合うことで、自分も助けられます。ミーティングに参加する一人一人が主人公なのです。
(※1) 人知を超えた大きな力です。宗教をもっている方にとっては、神の力と解釈できるかもしれません。
家族会では、アディクトの家族たちと、アディクトの友人たちが主人公です。
家族同士もまったく同じ、家族として共通する問題を、それぞれが解決できるように
お互い、経験と力と希望を分かち合い、助け合います。
家族や友人としての自分自身の問題を話し、自分自身の回復のための力を求めます。
2.メッセージ
メッセージではまず、 一緒に生きる 呼びかけから始まります。
私たちが過去どうであったか、今どうであるかを、大まかに明らかにします。
あなたも私たちと一緒にミーティングに参加して、私たちにあなたの正直な話をしてください。あなたの話が、私たちの回復を助けます。
そう、あなたは今まだ混乱して、迷っているかもしれない。あなたから私たちへの呼びかけが私たちの回復には必要なのです。
ここでの主人公は、「今苦しんでいるあなた」です。あなたは私たちにいろんなことをしてくれる力があります。だからあなたが主人公です。
「困っている人がいたら助けたい」と心から思っている主人公として、時代劇の水戸黄門やアニメのアンパンマンがいます。
「ドラえもん」ではどうでしょうか?のび太くんが主人公でしょうか?ドラえもんでしょうか?
私はドラえもんが主人公だと考えます。彼はのび太君をはじめ、たくさんの人を助け、勇気付けています。勇気は前に進む力となるのです。
アンディー